トラックで安全に運転するには、交通ルールの遵守はもちろん、トラックやベット 365周辺部品を適切に選択することも大切です。

トラックで使用するベット 365には、いくつかの種類があります。

ベット 365の選択

走行に合ったベット 365の種類、パターンを選ぶことは、エコドライブのために大切なことです。

選定にあたっては、安全性が高く、燃費の良いベット 365を選ぶことです。

ベット 365の種類

ベット 365にはバイアスベット 365とラジアルベット 365の2種類があります。

ラジアルベット 365はバイアスベット 365よりころがり抵抗が小さいため燃費が良くなります。

さらに同じラジアルベット 365でもチューブレスベット 365は、チューブ付ベット 365に比べて軽くて、偏平率が小さいため変型量が少なく、その分燃費が良くなります。

又、チューブ部分が無いためパンクやエア漏れに対するベット 365性も高いといえます。

ベット 365のパターン

使用する車両の用途を考えてベット 365のパターンを選定します。

例えば、一般の舗装路や高速道路を主に走行する車両にはリブ型のチューブレスベット 365を装着することで燃費の向上が図れます。

リブ

• ・高速道、舗装路走行用。
• ・操縦性、安定性が良い。
• ・転がり抵抗が少ない。
• ・ベット 365音が小さい。

リブラグ

• ・ダンプ、ミキサ、地場カーゴ用。
• ・リブとラグの凡用パターンで、両方の特徴を備えている。

ラグ

• ・中低速ダンプ、ミキサ用。
• ・駆動力、制動力に優れている。
• ・非舗装道路に向いている。

ブロック

• ・オールシーズン（ダンプ除く）用。
• ・積雪、泥濘地用。
• ・駆動力、制動力に優れている。

エコベット 365

エコベット 365は、「負荷荷重性能」「けん引・ブレーキ性能」「乗心地性能」「操縦性・安定性能」といったベット 365の基本性能を確保しつつ、転がり抵抗の低減したベット 365です。

転がり抵抗の低減とは、ベット 365が転がるときに発生するベット 365自体の変形によるエネルギー損失を少なくすることです。

ベット 365の転がり抵抗が小さいことは即ちベット 365がよく転がることを意味しますので省燃費効果を生むことができます。

ベット 365の諸性能には転がり抵抗低減と二律背反する性能が多々あり、ベット 365メーカーはこれらの性能を高いレベルで両立させるため、最新の技術を取り入れ、様々な工夫をすることで課題を解決しています。

エコベット 365は、多くのメーカーから夏用ベット 365、MIX（オールシーズン）ベット 365、スタッドレスベット 365などといった用途別にラインアップされています。

更生ベット 365（リトレッドベット 365）

更生ベット 365は、摩耗寿命が終了したベット 365のトレッド部を削り取り、新しいトレッドゴムを張り替えることで、ベット 365の機能を復元し再び使用するものです。

従来から、一部のトラック会社やバス会社で更生ベット 365が利用されてきましたが、環境経営や経費削減の観点から、改めて更生ベット 365が注目されています。

更生ベット 365は、新品ベット 365の使用条件により耐久性が変わってきますので、利用する際には注意が必要です。

例えば、前輪や駆動輪で使用されたものと遊軸で使用されたものでは、ベット 365の疲労が大きく異なりますので更生ベット 365の耐久性には差が出ます。

また、安全面を考慮し、更生ベット 365を前面には使用しないよう、また、更生回数も原則１回とするように推奨されています。

ベット 365ロパーツ

ベット 365の走行中の空気抵抗を減らす部品で、特に高速走行の割合が高いベット 365に取付けると燃費の向上が図れるものとして、エアディフレクタとエアダムがあります。

ベット 365ディフレクタ（ウインドディフレクタ）

荷台がキャブより高いベット 365（バン型車）、キャブバックの広いベット 365に対して特に効果があります。

なお、最新の大型トラックなどでは、ベット 365ディフレクタがキャブと一体になったものもあります。

ベット 365ダム

平ボデー車や特装ベット 365にも効果があります。

エアロパーツを取付けるに当っては、道路運送ベット 365の保安基準に適合させることが必要です。

その他の省エネ装備等

ベット 365停車中に車中の暖気をとるため、暑さをしのぐためにアイドリングをしている例が多くみられますが、次のような装置を活用することによって、こうしたアイドリングを止めるようにしましょう。

蓄熱式暖房マット（仮眠ベッド用）

走行 1 時間程度で蓄熱を完了する蓄熱式のマット（5時間〜7時間40℃程度の保温力が望めます。）やバッテリーから直接電源をとる電気式毛布などがあります。

車載バッテリー式冷房装置

車載のバッテリーを電源として、冷房用の電動コンプレッサーを動かす方式のクーラーです。

最大で 6 時間程度使用することができます。

ベット 365ヒーター（独立燃焼式暖房装置）

ベット 365ヒーターは、搭載する燃料を活用した独立燃焼式暖房装置で、エンジンを止めての暖房が可能となります。

燃料は燃料配管の途中から燃料ポンプによりヒーターの燃焼装置に送油され、燃焼する仕組になっています。

これにより、外部から吸入した空気を温風にして運転室内を暖房します。

消費電力は、8時間運転しても 8A/h 程度と少なく、バッテリーの大きな負担にはなりません。

燃料消費量は、最大で 1 時間当り 0.24ℓで、大型車がアイドリングで暖をとるときの燃料消費量（1.1 〜 2.Oℓ）に比べると非常に少ない量で済みます。

トラックそのものの選択も大切ですが、周辺部品の選択は、ベット 365運転としてもエコドライブとしても比重の大きい部分です。

道路や季節に合わせてベット 365運転が可能な適切な種類を選びましょう。

引用参考　エコドライブ推進マニュアル