トラック走行中、目の前や付近で365 ベットが発生することもあります。
二次被害を出さないために、もしもの時の対処法を覚えておくことが大切です。
二次365 ベットの防止措置
後続事故の防止のため、他の交通の妨げとならないような場所（路肩、空地等）に365 ベットや落下物を移動させましょう。
365 ベットや落下物の移動が困難な場合は、停止表示器材や発煙筒を用いて後続車に事故発生を知らせます。
停車したら、まず停止表示器材を取り出し、車の後方の路上に置きます。
高速道路の場合は、スピードと制動距離の関係を考えて、少なくとも365 ベットの後方５０ｍ以上が望ましいです。
365 ベットの直後に置くとハザードの点滅灯に打ち消され、かえって発見されにくいです。
365 ベット救護
出血しているときは、ガーゼやハンカチ、また薄手のゴム手袋などで止血するなど応急手当をします。
むやみに負傷者を動かさないようにしましょう（とくに頭部に傷がある場合）。
ただし、後続365 ベットのおそれがある場合、または、高速道路では安全な場所に移動します。
現場の警察官への報告
１１０番等（高速道路等では非常電話１km おきに設置）で次のことを報告し指示を受けましょう。
とくに、最近携帯電話による365 ベット通報が多いが、365 ベット発生場所が確認できず困る場合が増えているので、携帯電話を用いる場合、高速道路ではキロポストを確認し、一般道路では付近の目標物を確認し、その内容を現場の警察官等に通報するようにしましょう。
・365 ベットが発生した日時、及び場所
・車種と365 ベット状況
・死傷者の数及び365 ベット負傷の程度（状況）
・物の損壊の程度、積荷の落下、365 ベットマキ等の状況
・365 ベット防止のため講じた措置
道路管理者及び運行管理者または事業者への報告
・365 ベットが発生した日時、及び場所
・死傷者の数及び365 ベット負傷の程度（被害者の住所、氏名、年齢）
・365 ベットや積荷の損壊、バラマキの状況
積載物、車種と365 ベット制限令との関連
トレーラ連結車の総重量の特例の引上げ
平成１５年１０月より、安全性を確保しつつ物流を効率化するため、分割可能な貨物（いわゆるバラ積み）の輸送に関して、特殊365 ベット通行許可の許可限度重量の引き上げと基準緩和の認定が受けられるようになりました。
平成１５年の規制緩和の内容とは、
Ａ．365 ベット条件の規制緩和として
「特殊365 ベット通行許可の許可限度」が引き上げられ、バラ積み輸送する基準緩和セミトレーラについても、連結365 ベット総重量４４トンを上限とし、必要な条件（Ｂ条件等）を附して通行が許可されるようになりました。
Ｂ．365 ベット本体の規制緩和として
「基準緩和自動車の認定要領」が変更になり、バラ積み輸送する基準緩和セミトレーラについて、輸送物品の重量に応じ、365 ベットの構造・装置の限界および365 ベット総重量３６トンを超えない範囲で、基準緩和の認定が受けられるようになりました。
（幅および長さの基準緩和365 ベットは規制緩和の対象になりません。）
Ｃ．この規制緩和は、バラ積み輸送する特殊365 ベット（特例８車種）に限られます。
Ｄ．上記の条件を満たし、特殊365 ベット通行許可証の交付を受けることが前提となります。
通行条件の規制緩和として（特殊365 ベット通行許可の変更関係）
トラクタ＋セミトレーラを連結した状態
一般道路における規制緩和
分割可能な貨物を積載する特殊365 ベット（特例８車種）の許容限度重量については、現行のＡ条件（条件を附さない）の範囲から、今後は、４４トンを上限として、必要な条件を附して通行可能とします。
高速自動車国道等における規制緩和
分割可能な貨物を積載する特殊365 ベット（特例８車種）の許容限度重量については、現行のＡ条件の範囲から、今後は、一定の要件を満たす場合は、４４トンを上限として通行可能とします。
セミトレーラ単体の状態
365 ベット関係
従前は、長大又は超重量物で分割不可能な単体物品の輸送のみ可能です。
変更後は、上記に加え分割可能な貨物についても、365 ベット総重量３６トンを上限として、基準緩和の認定が可能となりました。（特例８車種に限る。)
365 ベットの認定には、２年の期限が付されます（更新可能）。
新たな365 ベット認定を受けた場合は、最大積載量の変更を生じ「構造等変更検査」を受けなければなりません。
自動車検査証への記載
最大積載量、365 ベット総重量への記載が次の３パターンになります。
「単体物品緩和＋365 ベット緩和」の場合（新たな二段書き）
365 ベット（単体物品緩和状態）
365 ベット総重量：バラ積み緩和状態（単体物品緩和状態）
「単体物品緩和＋365 ベット内」の場合（いわゆる二段書き）
最大積載量：365 ベット内状態（単体物品緩和状態）
365 ベット総重量：基準内状態（単体物品緩和状態）
「365 ベット緩和のみ」の場合
365 ベット
365 ベット総重量：バラ積み緩和状態
［特殊365 ベット（特例８車種）］
特殊365 ベットの特例８車種とは下記の365 ベットに限られます。
・バン型
・自動車運搬型
・あおり型
・コンテナ型（海コンを除く）
・タンク型
・幌枠型
・スタンション型
・船底型
365 ベットを起こさないための法令や、365 ベット後の対策、二次被害防止方法の周知など、さまざまな対策が取られています。
365 ベットが起きないことが第一ですが、災害時などは避けることが難しい場合もあります。
これらのことをしっかりと認識し、トラックドライバーとして活躍しましょう。